子育てをしながら現場に立つこと

RYU_新堂綾乃

2020.05.11

RYUでは、ライフスタイルに合わせて、働き方を変えることができる。入社5年目の新堂は、子育て中のスタッフで、妊娠中、復帰後と、それぞれ働き方を変えながら仕事を続けてきた。今回は、そんな彼女に、どのように仕事を調整したのか、RYUの働きやすさについて話を聞いてきた。

産休・育休を経て現場で仕事をすること 

−RYUで働き始めたきっかけを教えてください。 

大学ではインテリアの勉強をしていました。授業で照明器具を作った時に、光や影をデザインする面白さに惹かれて。サークルで、ストリートダンスをしていたこともあって、舞台の照明演出にも興味が沸いたんです。そこで、大学を休学して、照明会社でアルバイトを1年間しました。大学を卒業するタイミングで、RYUが社員を募集していることを聞いたんです。RYUは、お芝居やバレエ、コンテンポラリーダンスなど、幅広く仕事をしているから、経験を積むにはうってつけの場所だと思い、さっそく電話しました。面接を受けたら、5分ほど話して、うちに来ればって(笑)。 

−仕事の幅広さが決め手だったんですね。 

そうですね。いろんな現場を経験して、自分がやりたいことを見つけられるかなって。入社してからは、ピンスポットライトを操作したり、それに合図を出すセンターチーフと呼ばれる位置についたり。私の妊娠が分かったのは、3年目の時。学園祭などの、そんなに大規模ではない舞台のプランを書き始めた頃です。 

−プランを書く楽しさを知ってしまった時期だったんですね。 

そうなんです(笑)。妊娠していることが分かってからは、大事をとって現場の仕事からは離れました。そこから産休に入るまでは、事務所勤務に変えて、倉庫の整理や機材のメンテナンスを中心に、仕事を続けました。10ヶ月ほど育休をとって、去年の4月に復帰して、今は現場にも出ています。復帰の時に、事務職として戻る選択肢もあったけど、やっぱり私は現場が好きだったから現場への復帰を希望しました。

−今はどんな働き方をしているんですか? 

休みを増やしてもらったり、夜遅くなる現場を減らしてもらったりしています。2年くらいブランクがあったけど、照明プランも書くようになりました。他の人に比べると、現場に出ている数が少ないことを気にしていたけど、「やりたかったら、やっていいよ」って言ってもらえて。正直、復帰してからどこまでやらせてもらえるんだろう、って不安に思っていたんです。若手で産休・育休の復帰後にここまで任せてもらえるのは、他の会社ではあまり聞かないですね。そもそも、現場職産休も育休もあるんだ、みたいな(笑)。 

 

他の人と違っていて良い 

−でも、やっぱり子育てしながらのお仕事は大変ですよね。 

仕事を持って帰ることができないので、それは大変ですね。仕事ばかりしているわけにもいかないし。でも、子育てだけじゃ息が詰まるときってあるじゃないですか。そんな時に、仕事を続けて良かったなって思います。もちろん、家族や他のスタッフの協力なしにはできないことなので本当に感謝してます。 

−ハードだけど、それを乗り越えられるほどのやりがいがあるということ。 

そうですね。RYUには、固定のチームがないので、普段チーフをやっている人でも、他の人がチーフになったら、その人のサポートに回るんです。そんな文化があるからこそ、自分のやりたいことを言いやすく、形にしやすい。これはRYUの働きがいの一つだと思います。あとは、RYUは若い人でもプランをやらせてもらえる。最初は分からないままプランを書くことになるけど(笑)。それでも挑戦できるのは、そんなに大きくない会社だからできることなのかなって。そこがRYUの好きなところです。やっぱりプランを書くことはすごく楽しいし、現場でオペレーションをしている時は、その場でしか味わえない喜びがあるので。 

−これからの働き方について教えてください。 

子育てをしながら仕事をしている姿を後輩に見せて、「こんな働き方もできるよ」って、伝えていきたいですね。今はまだ、家庭と仕事のバランスを模索中ですが、そのいい塩梅を見つけていきたいです。昨年はいろんな現場に出て、他の人の光の出し方をインプットしてきました。今後はそれを生かしていけたらなって思います。仕事をしていくうちに、自分は具体的に決まっていないステージを出演者と一緒に考えながら、プランを練るのが好きだなって気づいたんです。これからは、そんな舞台に積極的に取り組んでいきたいですね。RYUの、「他の人と違っていていい」というスタンスは、働きやすさの一つかも。だから、違っている中で、自分がやりたいこと、できることを探していきたいと思います。 

 

現場の仕事は、体力勝負。
子育てとの両立は、困難なことも多いが、RYUでは、そんな仕事のスタイルをサポートする環境がある。
子育てをしていることは、ハンディキャップになるのではなく、チームの多様性に繋がる。
それが、RYUの働きやすさに繋がっている。
 

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