RYU_石田千紗
2025.01.07
舞台の世界に惹かれ、新卒でRYUに入社し、未経験から照明スタッフとしての道を歩み始めた石田千紗。照明だけでなく舞台監督の補佐など、多岐にわたる現場で活動する彼女からRYUの仕事や楽しさを聞いた。
−RYUではたらくきっかけはなんでしたか?
大学までは漫画家を目指してたんですけど、在学中に歌舞伎にはまりまして。とある公演で劇場案内のアルバイトをしたときに初めて舞台に関わりました。照明などの裏方ではなく接客だったんですけど、それでも舞台をみんなでつくっているという感覚や公演という瞬間をお客さんも含め共有している、そんな世界が楽しいなと感じたんです。漫画を描くという一人での世界から広がっていきました。大学を卒業するギリギリのタイミングで、舞台関係の仕事を探していてRYUを見つけました。新卒で舞台の裏方のことや照明について何も知らない状態だったんですが、面接のときに「経験や知識がなくても教えるから大丈夫」と言ってもらって入社することになりました。
−RYUではどんな仕事をしていますか?
現場のある日は、機材の搬入や仕込み、ピンスポットライトの操作などを担当しています。現場のない日は、倉庫で終わった現場の片付けや次の現場に向けた準備、機材やケーブルに不具合があるものがあればメンテナンスをしてますね。
バレエの公演などでは、ピンスポットライトの指示を出すセンターチーフという役割を担当していることが多いです。朝から機材を搬入し、吊り物からステージ周りの流れで照明を仕込んで、照明の向きや範囲を調整するフォーカスの作業をしたあと、リハまでの間にピンスポットライトの当て方や色などを検討しています。リハーサルで実際にやってみて、修正して、本番を迎える。現場ではバタバタと時間が過ぎていきます。
−RYUでの仕事の楽しさを教えてください。
ピンスポットライトをきれいに出せたり、タイミングをしっかり合わせられると楽しいです。細かく指示してくれていた先輩たちから、今ではざっくりと任せてもらえるようになってきていることも結構嬉しい。最近はすこしずつオペレーションさせてもらう機会もできてきました。オペレーションするようになって、きちんと舞台全体の照明を見れるようになってきた気がします。照明だけじゃなくて舞台監督を担当する現場もあって、舞台袖にいて進行を管理しているんですが、出演者の方たちの近くでいかにスムーズに進めていくか、気を使いながら仕事をすることにも照明とは違う楽しさを感じています。舞台監督や照明を担当している子どもたちの劇団があるんですが、入社2年目くらいからずっと公演に関わっていて。毎年、会う度に子どもたちが大きくなっていく様子を見れるのも嬉しいです。実はこの劇団の公演が私が一人で、一つの公演をちゃんと終えられたという初めての体験だったこともあって、ずっと記憶に残っていますね。
新卒で全く知識がない状態で入社しても先輩が教えてくれる。
学びながら成長し、クライアントと長く交流できる。
そんな人とのつながりが生まれてくるRYUの仕事。
未経験でも、恐れず、照明の世界へ一歩を踏み込んではいかが。
スマホには仕事に使いやすい高精度なストップウォッチアプリがはいっているそう。